今までフェリー旅行の時は、あまり宿で宿泊せずフェリー連泊が主流でした。たまに宿泊する時は、ビジネスホテル又はカプセルホテルを利用するのがパターンでした。今回は離島と言う事と、ビジネスホテル+外の居酒屋・郷土料理屋で食事をするより、食事付の方がリーズナブルでは?と考え、民宿に泊まる事にしました。民宿に泊まるのは、実は学生時代以来だったりします。
今回利用する民宿は、福江港から歩いて7分程の民宿師瑞(しみず)です。ネットで探した挙げ句、ホームページを見て選びました。1泊2食で6300円(税込)になっています。
まずは宿主に6畳の洋間を案内されました。ダブルベッド1つとテレビ、ロッカーもあり1人で利用するには十分な部屋です。トイレと風呂は別になっており、トイレはウォシュレット付きです。お風呂は共同で家庭用に毛が生えた程度なので、日帰り温泉で入浴してから宿泊するのが良いかもしれません。
18時30分に宿から宿主運転の車で1~2分程移動し、奥様が経営している「食事処瑞穂」で夕食をとりました。今回は宿主よりアンケートに協力してくれたらサザエ2個と水イカの刺身をつけるとの事で、喜んで協力しました。
※食事処瑞穂 翌朝撮影
夕食の内容は、約束どおりサザエの壷焼き・サザエの刺身・水イカ・鯵の刺身・骨付き鶏肉の煮付け・カマスの塩焼き・味噌汁と言う組み合わせでした。食事中、風格のあるおばちゃん2人組と意気投合し、瓶ビールで晩酌しながら楽しく食事をしました。
食事後、食堂瑞穂の向かいにあるスーパーエレナで宿で飲むビールとツマミを買い込みます。さりげなく鮮魚コーナーを見ると、五島産鯵の造り298円や鯛、ヒラスの刺身等福岡ではあり得ない安さで売られていました。
宿に戻り、3階パブリックスペースで、先程のおばちゃん2人組と長期宿泊している農業従事者若い男性の計4人で飲み会を行いました。どうやらおばちゃん2人は、経営者だったらしく、話の内容からかなり勉強になりました。また、若い男性は、北海道から農業法人の従業員として五島に出張で来ているとの事。旅先で、世の中の広さを改めて実感しました。
結局22時にお開きとなって自分の部屋に戻り、23時過ぎには眠りに入りました。
翌朝は7時30分に起きました。8時に宿主の車で食事処瑞穂に移動し朝食をとりました。内容は、味噌汁・ごはん・ソーセージ付卵焼き・海苔・ヤクルトとシンプルな内容でした。
朝食後、朝9時に宿代6300円を現金で支払いチェックアウトしました。今回民宿を利用して、旅の範囲が広がり、民宿もアリだなと実感した旅行でした。
港まで歩き、これから乗船するフェリー太古を昨日同様撮影します。フェリーターミナル到着後、窓口にて10時40分発博多行の乗船手続きをします。乗船開始は10時20分との事。時間があったので、スーパーエレナで昼食の弁当を買い、フェリーターミナルのお土産屋で家族へのお土産として五島うどんとかんころ餅を購入しました。
10時20分前から乗船可能となり、さっそくフェリー太古に乗船します。やはり昼便のせいかガラガラです。帰りは一番安い2等座敷を利用します。やはり今日も時化による荒れが予想されるのか、ラウンジに畳が敷き詰められ2等座敷席が設けられていました。船内放送でも、船中央後方に位置する臨時2等座敷席の利用を促しています。
福江港出港シーンを後方外部デッキで見届けた後、ラウンジで旅行記を書きながら時間を過ごします。
途中、奈留島から上五島若松まで島々が連なる風光明媚な景色が続くので、外部デッキで写真を撮りまくります。特に橋の通過シーンと島間の狭い海域を舵を大きく切って航行するのは、感動しました。しかし、これから時化るのは確実なので、酔いどめ(アネロン)を服用します。
外部デッキ後方で入港シーンを見届けながら12時20分に上五島の青方港に到着。ここから10数名地元客が乗りこんできます。停泊中に福江のスーパーエレナで購入した弁当430円と五島産じゃこ天を食べながら缶ビールを飲みます。
青方港出港後、やはり荒れています。そのせいか、ダイヤも遅れているようです。しばらく旅行記を書いていましたが、眠気が襲い一眠りしました。
小値賀でも地元客が数名乗りこんできました。五島北部から博多への利用は、結構あるのでしょうか?出港シーンを外部デッキから撮影します。
小値賀出港後、揺れはそれほどでもなく、約30分で宇久に到着しました。やはり地元客が乗りこんできます。外部デッキで入港シーンを見ていましたが、とうとう雨が降りはじめてきました。
宇久出港後、船の揺れは激しくなります。ダイヤも定刻より約20分遅れているようです。縦揺れだけでなく、横揺れもひどくなってきました。まさにローリング祭状態です。フェリー太古はフィンスタビライザーが付いているんですが、性能を超える時化なのでしょうか?
旅行記を書いている最中、ひどい横揺れで船体が傾き、寝ている乗船客が全員進行方向右端に滑って流される事態がありました。幸い私は旅行記を書いている最中で大丈夫でしたが、箱枕や荷物も全て水で流された状態です。多分、オーシャン東九フェリーならば確実にクオカードが貰えるレベルだと思われます。しかも重量物であるマッサージ機まで動いたので、余程ひどい傾きだと思います。
揺れが落ち着いた後、生月大橋が窓から見えたので、すかさず外部デッキに出て撮影しました。夜行便では撮影できないのでラッキーです。
その後16時30分頃空腹でカップヌードルを食べている最中に先程に近いレベルの揺れで船体が大幅に傾きました。幸いカップヌードルはこぼしませんでしたが、備え付けのマッサージ機が1台またずれました…。
揺れが続いている中、眠気が襲い一眠りしました。起きた時には窓外は暗くなっており、18時を過ぎていました。揺れもどうやら収まったようです。
船内放送では、博多港到着は5分遅れの19時との事。外部デッキに出ると、右側には、福岡の街が見えます。結局、ほぼ定刻の19時前に博多港に到着しました。
※この晩の壱岐・対馬航路夜行便は欠航になっていました。
その後、ベイサイドプレイスからすぐに西鉄バスに乗り、福岡天神から19時30分発の大牟田行特急に乗り換えて自宅へと戻りました。博多港だと自宅から近いので便利です。
今回は玄海灘の厳しさと五島の良さを体感した船と観光の旅でした。今後は宿泊をからめた船旅を増やしたいと思います。以上、naitya2000でした。
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